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カツラの葉っぱ 大好き!

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『中島京子の世界R10』

先日、『のろのろ歩け』という中篇小説集を読んで良かったのだが・・・
中島京子が「河合隼雄物語賞・学芸賞」の物語賞を受賞したと、新聞に載っていました。
・・・河合隼雄物語賞とは西加奈子も受賞した渋い賞である♪

なかなかいけてるやないけ。で、この際、中島京子関連を集めてみます。
・夢見る帝国図書館(2019年刊)
・樽とタタン(2018年刊)
・怖い絵のひみつ。(2017年刊)
・現実の中に非論理性(2015/7/16)
・長いお別れ(2015年刊)
・小さいおうち(山田洋次監督、2013年制作)
・眺望絶佳  (2012年刊)
・のろのろ歩け(2012年刊)
・東京観光  (2011年刊)
・エルニーニョ(2010年刊)
・エ/ン/ジ/ン(2009年刊)
・ツアー1989(2006年刊)
・イトウの恋(2005年刊)

R10:『樽とタタン』を追記



【夢見る帝国図書館】


中島京子著、文藝春秋、2019年刊

<出版社>より
「図書館が主人公の小説を書いてみるっていうのはどう?」
作家の〈わたし〉は年上の友人・喜和子さんにそう提案され、帝国図書館の歴史をひもとく小説を書き始める。もし、図書館に心があったならーー資金難に悩まされながら必至に蔵書を増やし守ろうとする司書たち(のちに永井荷風の父となる久一郎もその一人)の悪戦苦闘を、読書に通ってくる樋口一葉の可憐な佇まいを、友との決別の場に図書館を選んだ宮沢賢治の哀しみを、関東大震災を、避けがたく迫ってくる戦争の気配を、どう見守ってきたのか。

<読む前の大使寸評>
冒頭をちょっと読むと・・・
年上の友人・喜和子さんの、常識人とはかけ離れた、気ままで圧倒的な迫力に引き込まれるのです。

<図書館予約:(3/09予約、副本15、予約0)>

rakuten夢見る帝国図書館

『夢見る帝国図書館』2:弱冠22歳のベアテ・シロタの活躍
『夢見る帝国図書館』1:喜和子さんの気質



図書館で『樽とタタン』という本を、手にしたのです。
中島京子といえば、最近は絵画鑑賞に関する本が増えてきたが・・・
昭和50年代の東京郊外の喫茶店で、京子さんが見た人生模様とはどんなかな。



【樽とタタン】


中島京子著、新潮社、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
あの店に来ていた人たちは、誰もがどことなく孤独だった。小さな喫茶店でタタンと呼ばれた私が、常連客の大人たちから学んだのは、愛の不平等やしもやけの治し方、物語の作り方や別れについて。甘酸っぱくてほろ苦いお菓子のように幸せの詰まったものがたり。
<読む前の大使寸評>
中島京子といえば、最近は絵画鑑賞に関する本が増えてきたが・・・
昭和50年代の東京郊外の喫茶店で、京子さんが見た人生模様とはどんなかな。

rakuten樽とタタン

『樽とタタン』1:小さな喫茶店で




【怖い絵のひみつ。】
怖い

中野京子著、KADOKAWA、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
「怖い絵」展の主要14作品を中野京子が徹底解説!「怖い絵」を楽しむために知っておきたい5つのこと。あの「怖い絵」はここにある。世界「怖い絵」MAP。「怖い絵」展オリジナルグッズ。汗と涙と苦労の連続!?「怖い絵」展ができるまで。

<読む前の大使寸評>
各地の美術館で「怖い絵」の展覧が続いているが・・・このブームの発端は中野京子の「怖い絵」シリーズだったようですね。

rakuten怖い絵のひみつ。



<現実の中に非論理性>
中島京子さんが小説「かたづの!」で第3回河合隼雄物語賞を受賞したそうです。
・・・なかなか、渋い賞ではないか♪

2015/7/16現実の中に非論理性―物語賞・中島京子さんより
心理学者で元文化庁長官の故・河合隼雄さんの業績を記念した第3回河合隼雄物語賞・学芸賞(河合隼雄財団主催)の授賞式が7月に京都市内であった。
中島

 人の心を支えるような物語を作り出した文芸作品に与えられる物語賞に選ばれたのは、作家の中島京子さん(51)の小説「かたづの!」(集英社)。江戸初期の南部藩に実在した女性領主の苦難の人生を、彼女が少女期に接した羚羊(かもしか)の一本角の視点から描いた物語だ。

 中島さんは「物語というものが事実に見える何かより、ときに深く真実を照らしてくれると信じさせてくれたのが河合先生。受賞はうれしい」とあいさつした。

 選考委員の作家、小川洋子さんは「理屈に合わない、時に馬鹿げた視点で物事を見ることで、現実の中の非論理的なものが見えてくる。角の言葉を聞く耳を持ち、事をややこしくするのは男の論理と思っている女性のキュートな魅力が小説を支えている」と評した。

しかし、ま~、アラファイブという年齢が、エアーポケットというか、渋いというか、なんともビミョーである。



<長いお別れ>
短編、中篇に抜群の切れ味を見せる中島さんの私小説はどんなかな♪というわけで・・・
期待を込めて読んでみようということでおます。


【長いお別れ】
中島

中島京子著、文藝春秋、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
帰り道は忘れても、難読漢字はすらすらわかる。妻の名前を言えなくても、顔を見れば、安心しきった顔をするー。認知症の父と家族のあたたかくて、切ない十年の日々。

<読む前の大使寸評>
短編、中篇に抜群の切れ味を見せる中島さんの私小説はどんなかな♪というわけで・・・
期待を込めて読んでみようということでおます。

大使の父も、晩年の数年はボケていたが…老人とはそういうものだと思っていたわけです。
ときどき父の思い出が出てくる、今日この頃である。

<図書館予約:(11/23予約、7/23受取)>

rakuten長いお別れ
長いお別れbyドングリ





【小さいおうち】
おうち

山田洋次監督、2013年制作、2015年3月1日テレビで鑑賞

<movie.walker解説>より
第143回直木賞に輝いた中島京子の同名ベストセラー小説を、名匠・山田洋次監督が映画化したミステリアスなドラマ。とある一家で起きた恋愛事件の行方を見守った1人の女中。60年後、彼女がつづったノートを手にした青年によってその出来事が紐解かれていくさまが描かれる。女中を黒木華、一家の若奥様を松たか子が演じる。

<大使寸評>
雇い主に対するたったひとつの背信を抱えて、その女中は生涯を終えたのです。
彼女の生き方を定めたのは、女中という雇用環境と戦争という時代背景があったわけで・・・
結婚するには、社会的環境が整っていなかったと言うべきか?

movie.walker小さいおうち
小さいおうちbyドングリ





【眺望絶佳】
中島

中島京子著、角川書店、2012年刊

<「BOOK」データベース>より
昭和33年、東京タワーが立ったあの頃から遠くここまで来てしまった。それでもわたしたちは立っていなければならない。スカイツリーのように。もの悲しくも優雅な、東京タワーとスカイツリーの往復書簡。2011年の静謐と小さな奇跡を切りとった、「東京」短篇集。

<読む前の大使寸評>
中島ワールドの真骨頂!とのこと・・・・中島さんの短編は期待できそうかも♪

rakuten眺望絶佳
眺望絶佳byドングリ





【のろのろ歩け】
のろのろ

中島京子著、文芸春秋、2012年刊

<「BOOK」データベース>より
『北京の春の白い服』-1999年、中国初のファッション誌創刊に向けて派遣され北京で奔走する夏美。『時間の向こうの一週間』-2012年の上海、赴任したばかりで多忙な夫の代わりに家探しを引き受けた亜矢子。『天燈幸福』-「台湾に三人おじさんがいるのよ」という亡き母の言葉を手がかりに旅に出た美雨。時間も、距離も越えて、新しい扉をひらく彼女たちの物語。

<読む前の大使寸評>
中島京子の小説ならいけてるのではないか…映画の『小さいおうち』も良かったし。

rakutenのろのろ歩け
のろのろ歩けbyドングリ





【東京観光】


中島京子著、集英社、2011年刊

<「BOOK」データベース>より
恋情、妄想、孤独、諧謔…中島京子ワールドへようこそ
女の部屋の水漏れが、下に住む男の部屋の天井を濡らした。女が詫びに訪れたのをきっかけに二人は付き合い出し、やがて男は不思議な提案をするが…。(「天井の刺青」)。直木賞作家が紡ぐ珠玉の7篇。

<読む前の大使寸評>
おお 中島京子の短篇小説集ではないか・・・
このところ、海外作家の短篇小説を集中して読んだので、趣向を変えて国産の短編小説を読むのもええやんけ、ということでおます。

amazon東京観光





【エルニーニョ】
sエルニーニョ

中島京子著、講談社、2010年刊

<「BOOK」データベース>より
女子大生・瑛は、恋人から逃れて、南の町のホテルにたどり着いた。そこで、ホテルの部屋の電話機に残されたメッセージを聞く。「とても簡単なのですぐわかります。市電に乗って湖前で降ります。とてもいいところです。ボート乗り場に十時でいいですか?待ってます」そして、瑛とニノは出会った。ニノもまた、何者かから逃げているらしい。追っ手から追いつめられ、離ればなれになってしまう二人。直木賞受賞第一作。21歳の女子大生・瑛と7歳の少年・ニノ、逃げたくて、会いたい二人の約束の物語。

<読む前の大使寸評>
追って記入

amazonエルニーニョ





【エ/ン/ジ/ン】
エンジン

ムック、角川グループパブリッシング、2009年刊

<「BOOK」データベース>より
身に覚えのない幼稚園の同窓会の招待状を受け取った、葛見隆一。仕事と恋人を失い、長い人生の休暇にさしかかった隆一は、会場でミライと出逢う。ミライは、人嫌いだったという父親の行方を捜していた。手がかりは「厭人」「ゴリ」、二つのあだ名だけ。痕跡を追い始めた隆一の前に、次々と不思議な人物が現れる。記憶の彼方から浮かび上がる、父の消えた70年代。キューブリック、ベトナム戦争、米軍住宅、そして、特撮ヒーロー番組“宇宙猿人ゴリ”―。

<読む前の大使寸評>
追って記入

amazonエ/ン/ジ/ン





【ツアー1989】
ツアー

中島京子著、集英社、2006年刊

<「BOOK」データベース>より
記憶はときどき嘘をつく。香港旅行の途上で消えた青年は何処へ。15年前の4日間をめぐる4人の物語。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、中国ツアーの短篇小説集のようである。怖い物見たさというか村上春樹風でもあるし借りたわけでおます。

amazonツアー1989





【イトウの恋】


中島京子著、講談社、2005年刊

<商品の説明>より
「FUTON」に続く会心の書下ろし第二弾明治に日本を旅した英人女性の通訳の日本人若者の手記と現代のさえない独身男と男勝りの女性との関係を重ねて、欧米と日本、男と女の今を機知とユーモアで描く。

<読む前の大使寸評>
おお イザベラ・バードの通訳と関係を重ねて描くという着想が、いいではないか♪

amazonイトウの恋


・ 2021.07.13『中島京子の世界R9』 『中島京子の世界R9』:『樽とタタン』を追記

・ 2021.03.20『中島京子の世界R8』 『中島京子の世界R8』


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